「GEISAI-3/EYE OF THE TIGER!-by サバイバー
 2003.3/30 パシフィコ横浜:神奈川
 →審査員特別賞・東 浩紀(批評家・哲学者)賞受賞

展示風景

ようこそもんじゃもじゃの森へ。

ここは都市化され孤立する最後の自然、鎮守の森。
私は、鎮守の森に自分の姿を
重ね合わせているのかもしれない。

心のもじゃもじゃ、悲しい、楽しい、
いろんな感情こんがらがって
狂気になったり優しさになったり
・・・それがもじゃけいこの心の森。

無意識の心のもじゃもじゃと、
対立する意識化しなきゃ生きていけない現実社会。
その境界を漂う。

もじゃけいこも森者(もじゃ)である。
もんじゃもじゃの森の住人。

弱い自分を毛で梱包して、
「もじゃもじゃ」言うことによって
他人とコミュニ毛ーションがとれる。

どんなに作っても作っても、
心のもじゃもじゃは晴れることはないだろう。

いろんな人に突然変異もじゃ虫の顔を
引っ張ってもらう。

一匹一匹中身が違う。

毛の下に何が隠されているのか、
引っ張り出してみないとわからない。

毛で覆われていれば安全。
しかし、本当の自分を出すことはできない。

いろんな人にピンクの豹柄大蛇のような
宇宙もじゃ虫(女王)の顔を 引っ張ってもらう。

びろ〜んっと出てきた宇宙もじゃ虫(女王)の後ろには、
洗脳されて白目になったもじゃ虫が何匹もつながっていた!

まるでもじゃソーセージ!

戦争で明日どうなるかわからない。
もしかしたら死ぬかもしれない。

だから自分の制作欲求を、やりたいことを
夢中で本気でやった。
もじゃ虫を縫っている時、千人針のような気分にもなった。

開戦前に反戦デモに参加したけど、
結局始まってしまったイラク戦争。

やっぱりいろいろ考えてしまって、
こんな制作なんかしてる場合じゃないとか
他に何かできることがあるかもとか考えたり。

でも、自分にできることはものをつくり出すこと。
彼らが破壊するなら、私は創造する。

もじゃ虫などの思いついたものたちは、
私がカタチに、創造しなかったら、
この世に生まれることはできない。

だから私は作り続ける。

○平面作品
「もんじゃもじゃの森」 1700×750、1700×450、1700×750
キャンバス、セラミックスタッコ、アクリル

立体作品
「もんじゃもじゃの神様(ゲリュッピオ)ミニソファ」250×450×320 フェルト、毛
「宇宙もじゃ虫(女王)」120×1400×100
 フェルト、毛
「 手乗りもじゃ虫9体」(突然変異もじゃ虫6体、もじゃ子、ムフ、秀才くん)
「もじゃスーツ」1600×1300×1300